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私の家のドアを率先して開けるとゆかちゃんは「ありがとう」と言って、なんの遠慮もなしにあがりこんだ。私は彼女のこの遠慮のなさが好きだ。 片足になり靴を脱ごうとしている彼女を玄関のドアに無理やり押し付けた。 「・・・のっち」 私の名前を呟いた彼女の声音に拒否が見られない。私はそれに安堵して、ゆかちゃんに口付けた。さっき歩きながら食べたアイスの味。けれど、爽快なはずのバニラ味は今、ねっとりとした甘みをもって私の舌に絡み付いてくる。 突然の足音。こんな時間だと言うのに、誰かが私の部屋の前を通る音。 「やばい、どうしよう。ドキドキする」 ゆかちゃんが嬉しそうに言った。普通なら動揺するだろうこの状況も、小悪魔な彼女にとっては興奮の材料でしかない。そんな彼女が私にとっては興奮の対象だ。 「もっと、楽しませてあげるよ。舌出して」 ゆかちゃんがふふっ、と面白そうに笑って、いいよ、とでも言うように簡単に赤い舌を私の前にちらつかせた。私はもう一度その舌に吸い付き、口の中をもてあそぶ。 「いい子だね、ゆかちゃん」 「のっちの言うことならなんだって聞いてあげるよ。だからもっとゆかに色々言って?」 私は心底嬉しくなって自然にだらしない笑みを浮かべた。 ゆかちゃんもつられたように笑う。可愛い。どうにかなっちゃいそうだ。 「部屋、あがろうよ」 今日ののっちはゆかちゃんを時間をかけて味わいたい気分。ベッドが必須に思われた。 「いや。ゆか、こういう場所好きかもー・・・。狭くて、のっちが近い」 「まだのっち靴も脱いでないよ」 「・・・忘れたの?先にしてきたののっち」 図星をつかれて何も言えない。今日はお姫様の仰せのままに。 「ここで、いいの?」 「ここが、いいの」 わかった、と呟いて無邪気に雰囲気を楽しもうとしているゆかちゃんの服の中に手を入れた。 「ゆかちゃん、服、くわえてて。じゃま」 お姫様は文句ひとつ言わずに自分の服をくわえ、たくし上げる。下着があらわになって、玄関のライトに照らされた。 「下着、はずすよ」 ブラに手をかけても拒否反応ひとつ示さない。珍しく従順。いつもなら、やだやだとか、電気けしてーとかぶつぶつ言うのに。 「ずいぶん素直なんだね、今日」 言いながら胸に口付けた。頭の上の方で吐息がこぼれる。 「だって、のっち今日ずっとやらしいこと考えてた。ゆかのことどうしたいの?」 見透かされてる。だったら開き直るまでだ。見透かされているなら、隠す必要はない。 なんか今日ののっち超余裕じゃん!きっと、ゆかちゃんが私のしたいようにさせてくれているからだ。きっと彼女の気まぐれだけど、たまにはいい。 「ぐちゃぐちゃにしたい」 「できるならしてみんさい」 その挑戦的な瞳にのせられて、どうにかしてぎゃふんと言わせてやろうと思った。 胸をいじりながら、もう片方の手をスカートの中へ、そして下着の中へ入れる。 「・・・っ、のっち」 瞬間彼女の声が上ずった。無理もなかった。まだ触って少ししか経ってないのに、 指を入れようと思えば簡単にできそうなほど、濡れていた。 勝ち誇った瞳でゆかちゃんを見ると、 「ば、ばれた」 と、困ったように笑った。それがまた可愛くて、私はさらにいじめたくなってしまうんだ。 下着から手を抜くと、ゆかちゃんは不思議そうな顔をした。 その表情はあからさまに(のっち、いつもならがっついてくるのに・・・)な表情だったから、なんだか恥ずかしくなって危うく眉をハの字にするところだった。けれどそうなったらきっとゆかちゃんに馬鹿にされてこの雰囲気がどこかに行ってしまいそうだったから、なるべく余裕ぽい笑顔をうかべた。のっち演技派! そして私は下着から抜いた指を彼女の前にかざした。 「舐めて、入れるから」 「む、むりだよ」 「なんでも言うこと聞いてくれるんだよね?」 「う、でも」 これ以上ゆかちゃんを困らせていいものか悩んでしまった自分が情けない。 仕方ないから私はゆかちゃんで濡れた指を自分の口へ運んだ。ゆかちゃんの味だ。 「あ、」 彼女に見せ付けるように舐めた。 「の、のっち、汚いよ」 「汚くないよ。これなら舐められるかな、ゆかちゃん」 彼女は戸惑いながら、私の手を両手で掴み口へ運ぶ。最初は彼女の好きなように舐めさせていたが、口の中で少し強引に指を動かしてみた。やわらかく、濡れた口の中の感覚がくせになりそうだった。口から指を抜き、もう片方の手でゆかちゃんの頭をなでる。 「よくできました」 もう一度下着の中に手を滑り込ませ、指を入れようとすると本当になんの抵抗もなく入ってしまう。だめだ、ゆかちゃんのこういうところすごく可愛い。 いつもなら痛くないかとか心配になって何度も何度も聞くのに、今日はその必要性が少しも見られないぞ。何も言わずに彼女の中で指を動かす。 それにしても立ったままというのは以外に体力が要る。ゆかちゃんはもう呼吸が荒くなってきている。 「のっち、のっち。立って、られん」 ゆかちゃんが可愛く呟くものだから、王子様なのっちはすぐにお姫様を支える。ゆかちゃんの腕が私の首にまわり、よりいっそう近く、空気が熱くなる。 私はそんなゆかちゃんに素直に欲情してしまい、声が聞きたくなって指の動きを早めた。 「あっ、のっ、ち。や、やだ、怖いよ、」 怖い、と口では言うものの、感じているのがあからさまだ。彼女はもう少しで達してしまう。ゆかちゃんの声が湿ってきて、顔は見えないけど多分泣いてる。本当に気持ちいいのか、怖いのかは私にはわかんない。でも、指の動きを止めるおりこうさんな理性ももうのっちにはない。 感じている声を聞きたいのに、泣きそうな声に胸が締め付けられる。二つの感情がせめぎあって、どうしようもなくて、私は愛撫を続けながら支えているはずのゆかちゃんに思い切り密着し、目を閉じた。ゆかちゃんの声しか聞こえない。 程なくしてゆかちゃんは、一際大きい声を出して達した。 「のっちの、あほ」 「へへえ」 「きもい笑いせんでよー」 玄関にへたり込んだゆかちゃんが私を小突く。 「王子様、靴脱がせて?」 ゆかちゃんの細い綺麗な足が、私の前に無造作に放り出される。私は彼女の前にしゃがみ、靴を脱がせた。 「これじゃあひつじさんだよ」 「執事さんでしょー、またのっち噛んだ」 「うへえ」 「笑い方っ!」 今度は座ったまま軽く蹴りを入れられる。ゆかちゃんはまだまだ元気である。うむう。 私が立ち上がり、ゆかちゃんの荷物を手に家へあがろうとすると引きとめられる。 見ると彼女は両手を大きく広げていた。 「荷物より、ゆかのこと運んで」 「りょーかいっ!」 私はまた、(ああ、結局犬みたいにしっぽ振っちゃうんだよなあ)とぼんやり考えた。ゆかちゃんの軽い身体を抱え、お姫様抱っこ。 「わ、のっち力持ちさんー」 ゆかちゃんが無邪気にはしゃぐ。私はそんな姿に胸がきゅんとなり、額に口付けた。 「お姫様、どこまで行きましょう?」 end
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(K) 頬に生暖かい感触 優しい優しいキスをくれてるのっち 気持ちよくて、でもくすぐったくて、ゆかもしたくて 顔をそむけて唇から逃げた 「あっごめんやだった!?」 焦った感じにパッと後ろへ引いたのっちの頭をまた引き寄せて 少し赤い頬に真似して口づける 目が合うとお互いふふって笑って、また頬に戻った ゆかが終わるとのっちが のっちが終わるとまたゆかが 交互に繰り返されるその行為に終わりは見えなくて 愛しさが爆発しそうになる 頬に落とされてた唇がおでこに変わって、それが終わりの合図みたいに のっちはキスするのをやめて、またゆかを抱きしめた 「くふふっ」 「何笑ってんの?」 「ん?いや〜幸せだなって思って」 「幸せ…?」 「うん。超幸せ〜」 のっちからそんな言葉を聞く時がくるとは思ってもみなかったから いつの間にか止まっていた涙がまた溢れ出しそうになる のっち ゆかも、幸せだよ ゆかの方が幸せだよ 言葉にしようとすると声がつまって、 封を切ったかのように泣いてしまいそうだから 心の中で何度も唱えた 幸せだよ 「もうこんな時間かぁ…」 のっちの声につられて、つむっていた目を開ける 気付けば夜中の3時前で、どう考えても寝なくちゃいけない時間だった 「よし、んじゃのっち帰るね」 「えっ!帰っちゃうの?」 「うん。明日も朝から学校だしとりあえずちょっとでも寝なくちゃ」 さも当たり前かのようにそう言い放つのっちは そそくさと帰り仕度を始めだした 「でももうすっごい遅いから危ないけえ、泊まっていきなよ」 「…や、それは…ねえ」 ぴたっと止まって何か考えてるのか、曖昧な表情を見せる 「…なんもせんよ?」 「なっ!何言ってんの!」 「しっ…声おっきい」 「ご、ごめん…いやでも泊まるのはちょっと…」 「…一緒に寝るの嫌だったら、ゆかリビングのソファー行くよ?」 「やな訳ないじゃん!むしろ寝たいよ!」 「声…」 「ごめんなさい」 「じゃあ決定ねっ。絶対帰さんってか帰せんよ。こんな夜中に…」 「ん〜…うん、わかった。」 困ったような、少しにやけたような曖昧な表情のまま、 それでも承諾してくれた こんな夜中に帰せるわけないよ (N) ゆかちゃんのシャワー待ちのこの時間 正直こっそり帰ってしまおうか迷っている だってだって!だってさぁ… 一緒に寝るとか…ゆかちゃんは何もせんって言ってたけど…その…のっち側が大変だよね色々と あーやばいな〜我慢できるかな〜 場所的に絶対何かしちゃダメなとこだよねここ こっそりお邪魔してるわけだし…実家だし…もしもの時やばいし… ああでも…自信、ない!! ダメだやっぱ帰ろう!まだ間に合う! そう決心してかばんを掴んで立ち上がり、ドアへと歩き出そうとした時 ゆかちゃんが戻ってきた 「…?どしたん?」 頬をピンク色に染めたお風呂上がりのゆかちゃんがキョトンとした顔でのっちを見た なっなんと言う破壊力…!! 「…まさか帰ろうとし、」 「違います違います!してないです!」 緩んだ口元を慌てて締め直してそう反論すると 少し悲しげな顔で近づいてきた 「そんなにやなの…?」 違うんだってば…その顔とかやばいんだってば 口にしてしまうと、余計意識してしまいそうだから 心の中でだけに納めておくことにした 「そうじゃなくて!っちょっとトイレに…」 「ふーん…」 いじけた様子で、服の裾を握る姿がまた可愛い 「あっこれ貸すね。パジャマにして」 渡してくれたのは、ロンティーとスウェットだった 「あっじゃあトイレついでに着替えてくるっ」 とりあえず頭冷やそ… 部屋に戻ると、すでにゆかちゃんはベットの中にいて うつぶせで体を腕で支えて携帯をいじっている のっちが戻ってきたのに気付くと、パタンと携帯を閉じて仰向けに寝そべり、布団をめくった 「はい、どーぞ」 「あ…ありがと」 おずおずと空けられたスペースに入る 向かい合ったら何かハズレそうだったから、背を向ける形でゆかちゃんが見えないようにした …けど… 「そっち向くん?」 「え?あ、うん。こっちの方が寝やすい、し!」 ゆかちゃんが後ろからぎゅっと抱きついてきた 「こっち…向いて?」 「む、無理です」 「背中なんか見たくないよ…」 「いや、でも」 「…お願い」 そんな可愛い声でそんなこと言わないで のっちじゃなくても拒否できんよ絶対… 「わかったから…ちょ、離れて?」 意を決して体の向きを変える 一瞬目が合ったけど、すぐに俯いてそらした 「のっち緊張しすぎ」 そんなクスクス笑って…なんだろ、なんか全部の仕草が可愛いすぎでしょ 「ゆかちゃんは緊張せんのん?」 なんだか自分だけがこんなにドキドキしてるみたいで悔しくなってきた 「…してるよ?」 いつもより少し低めのその声に心臓も脳も敏感に反応を示す 「しないわけないじゃん…」 そう言いながらも、君は簡単に距離をつめる さっき抱きしめてた時くらい近い 体も、顔も、心臓も…全部近い 「絶対うそっ」 「うそなんか言わんよ…」 「じゃあなんでこんな近くくるん?のっちドキドキして死にそう…」 「好きだからだもん」 「好きだから近くにいたいだけだよ」 ストレートな言葉が胸に突き刺さると、刺さった所がジンジンと痛みだした 背中に腕が回されて、今度はズキズキと痛みだす のっちはいつか、ゆかちゃんに殺されてしまうのかも そんなバカげた事が脳裏によぎるくらい、胸が苦しくなった
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作品保管庫 2ちゃんねるAA大倉庫のメインとなる倉庫です。ストーリー系AAを入れる保管庫です。---- 入庫情報(入庫したらここへ書き込んでください。) 入庫するときのルール その作品の解説ページがあったら上にリンクしてください。---- ずれは無いようにお願いします。---- シリーズ系の場合は、作品解説ページにてそのシリーズのページを作り、全話リンクできるようにしてください。---- 虐殺系は作品(虐殺系)へお願いします。 取得中です。
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楽屋にはあたしとゆかちゃん二人きりで、あたしは雑誌を読んでいた。 予定がずれて出来た待ち時間の空き時間。 いいことなのか悪いことなのか忙しい日々が続くと中途半端な時間の潰し方が分からなくなる。 こういう状況もありがたいことには違いないけどやっぱり退屈だ。 「あ〜ちゃん、あ〜ちゃん。」 後ろから聞こえる微かな囁きに振り返る、と 「ゆかちゃ、…ん。」 「えへへ。」 ちゅって、軽い音と微かな感触。 不意打ちのそれに戸惑っているとやったって言う代わりに得意のいたずらっ子の笑み。 かわいくってどきどきする。でもなんだかしてやられた気分。 「いきなりなんなんよ。」 「ほっぺぷくってなっとる、かわいっ。」 悔しさで憎まれ口を叩いたけどそんなのはお構いなしに抱きついてきて 体重をかけられあっけなく押し倒される。 ゆかちゃんの両手が顔のそばにある、軽く馬乗りみたいなそんな感じ。 長い髪が影を落として二人だけの空間を作る。 無言のゆかちゃん、その指先が頬をそっと伝って 髪を撫でると脈の音が異様に大きく響いた。 「ゆかちゃ…やばいっ、て」 張りつめた空気に耐えきれなくて声がちょっぴり震える。 「なにが?」 「…なにがって。」 言いよどんで口をつぐむと沈黙に染まる空間。 髪を撫でていた手はまた頬を触って唇で止まる。指の感触に釣られて息まで止まりそうになる。 ゆっくりと、詰まる距離を楽しむように近づく顔に気持ちは慌ててしまうけど 「あ、…ゆ…、ちゃ、んっ」 まだ脳の隅に辛うじて残った理性が必死で警告をあげるから 途切れ途切れに声は漏れて。 「…あやちゃん」 とはいえ切ない声に、燃える瞳に、魔法をかけられるとあとはダメで自然にまぶたが降りてしまう。 少し間を開けて鼻にむにっとした感覚 …ん? 「…っはぁ、はっ!」 「あははっ」 鼻を指で摘まれて、口と目を開いたら、さっきも見た茶目っ気たっぷりの顔があった。 「もー!ゆかちゃん、なにするか思ったら!」 「何される思っとったんよ?」 「それは…」 言えるわけない。 「言えんようなこと期待しとったの?えっちな子じゃねー。」 「期待なんかしとらんもん!でもこんな体勢なるから…」 「そんな言い訳せんでもゆかだけのヒミツにしとくけぇ安心して。」 「なっ、もう知らん!」 可愛さ余って憎さ百倍の顔にそっぽ向ける。 ゆかちゃんなんてもう知らんもん! 「…あやちゃあん?おーい。」 ゆかちゃんが顔を合わせようとするけどそう簡単には許さない。全部をかわす。 しばらく続いた視線の攻防はあ〜ちゃんの圧勝。 「むぅー。あやちゃん許してよぅ。」 「やだ。」 「意地悪したのはごめん!」 「反省しとらんじゃろ。」 口を尖らせて主張する、意地悪な小悪魔はもっと反省せんにゃいかんのっ。 「…なんでわかったん?」 「へ?」 思わぬ言葉に間抜けな声が出てしまう。 「あやちゃんのキス顔可愛かったー。あんなん見たらまたなんかしたくなるよぉ。」 「なにを」 「反応も初めてキスしたときみたいに真っ赤な顔で、正直ゆかちょっと迷ったもん。」 「な…、な…」 「ゆかも緊張しとったけどあのときのあやちゃんかわいかったなぁ。今も可愛いけど」 「ゆかちゃんのばかー!」 大声にびっくりした顔のゆかちゃん。 ちょっとずれたとこも好きだけどこの人は恥ずかしいことをつらつらと…! 「もう、ほんとに、知らんっ…!」 「…あ〜ちゃん、ごめん。」 「…ほんとにごめん。」 「反省した?」 「…はい。」 「ほんとに?」 「…はい。」 「じゃあ明日からしばらく、過剰なスキンシップは自粛! わかった?」 「はい!」 「んじゃ、許すけぇ。」 「わーい!」 ゆかちゃんのほうを向くと満面の笑顔。 「ちゃんと約束は守らにゃいかんよ。」 「うん!」 なんかいやに素直じゃねぇ。 なんて思っているとぐいっていきなり抱き寄せられた。 「ゆかから出来んってことは、あ〜ちゃんからしてくれるんじゃろ?」 「はぁ!?」 「積極的なあ〜ちゃん…楽しみにしとるけぇ。」 呆れる一方でクシャって笑うその顔に懲りずに胸をときめかせる自分がいて どうしたって結局甘くなってしまうんだなぁって諦めとも反省ともつかないため息がでた。 おわり
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/317.html
あごに右手を当て、考えるポーズののっち。このポーズで新作コーナーに居座って1時間が経とうとしている。 あたしはそろそろ家に帰りたい。せっかくの2連休、レンタルビデオ屋に1時間もいる予定を立てたつもりはない。 「のっちぃ〜」 「んー…」 「まだ決まらんの?」 「んー…」 「あ〜ちゃんもう帰りたい」 「じゃあ、あと10分だけ」 「え〜、もうコレだけでいいじゃん」 あたしは手の中にある1本のDVDを見た。ちょっと古めの恋愛映画だけど、あたしがずっと見たかったやつ。 相変わらず新作コーナーとにらめっこしてるのっちに視線を移すと、ちょこっと目が合った。 「せっかく2人で見るんだったら、めっちゃ面白いのがいいじゃん」 のっちの口からサラッと出てきた言葉は、店内に効いているクーラーを感じない程にあたしの体温を上げていく。 「……あと10分だけだよ」 「ぅへへー、ありがとっ」 おわり
https://w.atwiki.jp/gunjo/pages/13.html
History Zちゃんねる 2005年8月25日、Yahoo!ジオシティーズにてコンテンツ方式のZちゃんねるが誕生しました。 この後短縮URLを取得、フレームの導入、エントランス形式の導入、サーバ移転を経験。 そして12月に独自ドメイン取得、同時に独自ドメイン対応サーバへと移転し、その後もCGI導入(現在は非運転)、PHP導入などを経て現在に至っています。 現在も 06年スローガン「Zちゃんねる、進化。」に沿って、進化を続けています。 どうかその目で進化を見つめてください。 ◆LLLLLLLLL.@ 群青の追撃機 ★
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/909.html
(K) のっちの体にぴったりと合わさるゆかの体 肌に吸い付く感覚が堪らない 「…ふぁ、ん…」 時折漏れるその声に、頭の中が白くにごり始める 顔を離すと、唇を薄く開いて虚ろな瞳をしたのっちがいた はぁはぁと息を荒げてゆかの動きを待ってるみたい 「抵抗せんの…?」 「…」 何も言わないって事はイエスのサイン 勝手にそう解釈して、そっと触れるだけのキスをした 唇から、顎、首筋へとキスを落としていくと、のっちは体を奮わす 今度は首元から顎へと一気に舌で舐めあげる 「あぁ…」 小さく漏れた声に興奮を隠せない… 心臓バクバクしてる… だめ、のっち可愛い 首筋に顔を埋め、一時停止 のっちから放たれる甘い香に…くらくらする 「のっち体…熱い…」 「も、…そんなん…言わんでいいか、ら」 「ゆかの心臓…ドキドキしてるのわかる…?」 「うん…」 「のっちも…すごいね」 (N) ゆかちゃんからでる吐息が熱くて…甘い 「のっちの心臓…ここ?」 右手がのっちの心臓の場所を探り当てた 手の平全体で覆われる 「すごいよ…どきどき」 いつの間にか耳にきていたゆかちゃんの口に呟かれて 思わず身をよじってしまう ゆかちゃんの大きな手が動き始めた 「あっ…ゆかちゃ、ん…」 舌が耳をはう ゾクゾクっと鳥肌がたつ 「柔らかいね」 「んや…」 優しく、ゆっくりと動く手にのっちは思考が追い付かないでいた 「…柔らかいけど」 「…!んっ、」 「ここだけ…硬い?」 ゆかちゃんの手の平が、のっちの胸の突起をゆるゆるとさする 与えられる刺激に、息が荒くなる 胸の奥がしめつけられて…なんだこれ… なんでこんな… 「のっち…」 「ふっ…ん」 右手は動かしたまま ゆかちゃんの舌がのっちの口の中に侵入する すぐに口の中がゆかちゃんの唾液でいっぱいになって どろどろに溶けたチョコレートみたいに濃厚な甘さが、体の芯まで行き渡る 「ふぁ…や、ん…」 漏れてしまう声が…恥ずかしい (K) ああだめだ、もう絶対止まらん… のっちの柔らかい感触に歯止めがきかなくなる ゆかの舌と手で、こんなに乱れた姿を見せてしまうのっちが 堪らなく愛しい きゅっと尖った部分を摘むと、同じように体を縮めるのっち キスをやめて、とろとろに溶けた瞳を覗き込み 親指の腹でゆっくり刺激する 「気持ちぃ?」 「…」 ゆかの問いかけに はぁはぁと息を荒げるだけののっち 大きな瞳にはいっぱい涙をためて、今にも零れ落ちてしまいそう そんな表情…誘ってるんだよね? 「…舐めてもいい?」 「!えっ、あ…」 答えをまたず、今まで親指の相手をしていたそこに口づける のっちの体に力が入った 「あ…ゆか、ちゃ…ん」 ぺろっと舐めあげると のっちの両手がゆかの髪をつかんだ (N) ゆっゆかちゃんがのっちの…胸を舐めてる 舌の動きにいちいち体が反応して…もう… 「ねぇ、気持ちぃ…?」 さっきから問い掛けられる簡単な問題に、のっちは答えられないでいた そんなん…恥ずかしくて言えんよ 「のっち…気持ちくない…?」 その言葉におもいっきり首を横にふる 「じゃあ気持ちぃんだ…」 かぁっと顔が熱くなる 全部見透かされてる 必死にこくこくと頷くと 顔をあげ、今度は逆側の突起を弄り始めるゆかちゃん 「嬉しいな…のっちが気持ちよくて」 「んぅ…や、ん」 「ね、指と舌とどっちが好き…?」 「そ、そんな事ばっか…聞かん、で…」 「ふふ…可愛い」 「やだぁ…んっあ、」 「…好きだよ」 また敏感な部分に落とされる唇 ちゅっと吸われて体が大袈裟にビクつく 熱い舌がチロチロと動いて…も、だめ…心臓破裂する… 突然、ゆかちゃんの動きが止まって胸に顔を埋めてきた のっちの存在を確かめるみたいに 鎖骨を撫でながら顔を横に向けて 「心臓の音…する」 「ゆか、ちゃん?」 「…」 顔を上げたかと思ったら がばっと勢いよく抱き着いてくる ぎゅっと狭くなる体と心 「ど、どうしたん?」 「…がと、」 「ん?」 「…大好き」 (K) のっちの心臓の音、すごく大きかった ゆかのそれと同じくらいうるさくて 一緒にどきどきしてくれてるのが嬉しくて すごくすごく…愛しくなった のっちが生まれてきて、今生きてて、 こうしてることが奇跡みたいで この奇跡に、感謝せずにはいられんくなった のっちは意味わからんみたいであたふたしてるけど そんなのっちも全部全部、愛しい…大好きだ 突然のことに戸惑うのっちの頬にちゅっと、くちづけた そのまま唇にも甘いのを落とす 手は静かに下おろして、ふとももの内側に置くと ピクっと、のっちの体が強張った 「大丈夫…怖くないけえ」 「んゃ、」 ゆるゆるとさすると、 足を閉じようとするからそっと押し返す 「閉じちゃだめ…」 「や、でも…あぁ」 ふとももをさすっていた手を、のっちの中心に移動させてそこに触れる …水をおびた感触に穏やかに流れてた時は瞬時に凍りついた ゆっくり…手を上下に動かして、少しづつ刺激していくと のっちはその大きな瞳をぎゅっとつむった 「濡れてる…?」 「やぁ…、ん」 「興奮してるんだ…」 「ゆかちゃ…ん」 ゆかにしがみついてくるのっち 体には力が入って、すごく辛そうに見えた 「力抜きなよ」 「でも、ん…」 「その方が気持ちいいよ?」 「あっ、…だ、め…」 下着の上からさすっていた手をそっと中に入れる よりリアルに感じるぬめりに…ゆかまで恥ずかしくなっちゃうよ… 「はぁ…のっち、どうしたんこれ…」 「な、…なん、あ」 「ぬるぬる…やばい…」 「!ん、も…」 入口をなぞるとピクリ、ピクリとのっちの体が跳ねる ゆかにしがみつく力が更にきつくなって、耳元では荒い吐息が聞こえた 「力…抜いて?ね?」 「んん…でも、あ、や…」 「可愛い…」 しがみつく腕から抜け出し、それまでぴったりとくっついてた体を少し離す そっとシワの寄ってる眉間にキスをすると、 きつく閉じてあった瞳をゆっくりと開いた 「可愛いね…苦しい?」 「は…ん、くるし、…」 「ちょっと深呼吸しよっか?」 「へ…?でっできんよぉ…」 「できるよ」 ゆらゆらと漂わせていた手の動きを止めて、のっちを見る 「はい、吸ってぇ…吐いて〜」 ゆかの声に素直に従うのっち 可愛いすぎる… ハァハァと荒かった息がしだいにおさまっていく 「…よくできました…そのまま…ね」 「あ、ん…」 止めてた手の動きを再開させる 力の抜けた体にキスを落としながら、 中指の腹で固くなった部分をなでた 途端にまた強張るのっちの体 「や!あぁ…ゆかちゃ、」 「のっち、大丈夫だよ…気持ちよくなろうね」 ゆっくりと…のっちの様子を見ながら探るように指を動かす 柔らかく刺激するとピクピクと体を震わすけど さっきみたいな無駄な力は抜けていた ゆかとは反対側に顔をやり、口に手の甲を当てて何かを我慢するのっちの姿に …愛しさの他に沸き上がる感情がゆかを支配する くるくると動かす指に、少し力を加える 「ほら…ここ、気持ちいいでしょ…?」 「…う、…ふぁ、」 「ねぇのっち…ゆかに触られてどんな感じ?」 目の前の延びた首筋にツツツ…と舌をはわす 「んは…え…?あっ…な、に」 「ゆかの指、気持ちいい?」 「!」 「ゆか…ちゃんとできてる?」 「んん…ゆかちゃ、」 耳まで真っ赤にしたのっちの、 きつくつむった瞳から、一筋の涙がこぼれた それを舐めとって、真っ赤な耳に口をつける 「気持ちいい…?」 こくりと小さく頷くのっち 「そんなんだめぇ…ちゃんと言って…?」 「や、やぁ…」 「やじゃないけえ…気持ちいい?」 「ん…んん」 「のっち、言って…?」 のっちの口からどうしても聞きたくて、しつこく迫る 「のっち…好き、大好き…」 「んぁ…は、…きっ、気持ちい、ぃ…」 やっと聞けたのっちの言葉に背中がぶるっと震えた ゆかの指は知らぬ間に速くなる それと一緒になって、のっちからあがる声も荒さを増す 「や、あ!ん…ゆかちゃ、も…」 「はぁ…のっち、理性…どこいったん?」 「や、ん…ふぁ…あ」 「すごいエッチな顔…」 「ん…やぁ、も…だめぇ…!」 「イッちゃいそう?」 「んゃ、あ…だめ、や」 「イッていいよ…」 「あっ…ゆかちゃ、」 「好き」 ビクビクと大きく波打つ体 その波がおさまると脱力する体 まだ荒い息を繰り返すのっちをぎゅっと、抱きしめた 堪らなく愛しいこの人を、腕の中に閉じ込めたんだ
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(K) もう限界は超えていた 早く触れたかったくてしょうがなかった やっと感じることができたのっちの熱に没頭する なんの抵抗もなくゆかの行為を受け入れてくれるのっち のっちも限界だったの? 「ふ、…あ」 こんな時にしか聞けない声に体が奮える 久しぶりの感触に息が止まる ゆかはきっと、のっちに溺れてる 「ゆかちゃん、大好き」 全部終わったあと、のっちは必ず抱きしめてくれる それが心地よすぎて、ゆかが全部してもらったみたいな感覚に陥る時がある 1度くっついたらなかなか離れてくれない でもそこがかわいい…って…ん、ちょっと待っ、… 「のっちこそばい…」 「だってこそばくしてるもん」 「ん…、や」 「ゆかちゃん」 「ゆかはい、いから…ぁ」 「だめぇ」 「のっち、ほんとやめて」 「…のっちだって触りたいよ」 「でも」 「ダメなん?」 「だって…」 だって、触られるの、恥ずかしいんだもん 「いつものっちばっかじゃん…のっちだってさぁ、」 不満そうに言うその顔に申し訳なさが込み上げてくる、けど… だってさ…簡単に想像できちゃうんだもん 触られて我慢できなくて乱れて恥ずかしい自分の姿 そんなの恥ずかしすぎて見せらんないよ …のっちは見せてくれてるのに、ゆかは卑怯かな? でも恥ずかしいもんは恥ずかしいの! 「…のっち、してほしくない?」 「そうじゃなくて!…見たい。色々と」 「ゆかも脱いでるよ?」 「違うよ。もっと色々が見たいの」 笑うでも怒るでもなく真剣に言うのっちに かぁっと顔が熱くなる 「…見せてよ」 だって 「触りたい…」 でも 「…ちゃんは、」 「あ〜ちゃんは触ってたのに」 触ってた?…今日のこと? 「だってあれは…別に普通のことじゃん」 「…触ってた」 「ふふっ拗ねんでよ」 顔に手をのばす 頬に触れようとしたらぷいっとよけられてしまった 「のっち」 もう一度膨れっ面に手をのばして 背けられた顔に触れる 「のっちのこと、…嫌い?」 何を言い出すんよ そんなことあるわけないじゃん 「ふふっ」 「ねぇ…」 「嫌いなわけないじゃん。ありえんよそんなこと」 まさかのっちからこんな台詞が聞ける日がくるなんて 少し前までは考えられなかったのに… 「じゃあ好き?」 「好き。大好き」 上にいる愛しい人の背中に腕を回して引き寄せた 微妙に触れ合ってた肌が密着して心地いい 1度首元に顔を埋めてから、耳元に口を寄せてきたのっちの心臓の鼓動が伝わってくる 「…どんくらい?」 熱い息と一緒に出された甘えた声 のっちの甘えたモードは本当に可愛い 「ふふっどうしたん?今日なんか違うね」 「…」 なんも言わずにのっちはまた首元に顔を埋める 唇が触れてる感触がするけど、するだけで刺激は与えては来ないのっちが無性にいじらしくて、 よりいっそう腕の力を強めた もっと甘えて欲しいよ 「ゆかがのっちのこと好きじゃないなんて絶対有り得ん」 「大好き。ずっとずっと大好き」 体を起こして隙間を空けて、見下ろしてくるのっちの目は少し潤んでいて そっと触れるだけのキスは胸をえぐった 「のっちは?ゆかのこと好き?」 「好き。…だからやっぱいいや」 「ゆかちゃんが嫌なら触らん。ごめんね…」 あぁもう こんな幸せでいいのかな? のっちのくれる言葉とか、仕草とか、温度とか 全部何一つ忘れたくない ゆかを求めてくれる目も手も唇も全部全部 何一つ、こぼしたくない 大好きなこの人の大好きな存在であり続けたい 「…ちょっとだけなら、いいよ」 のっちもきっと、ゆかに溺れてるんでしょ? でも溺れるのは苦しいことで。分かってたはずなのに、 最初から溺れてたゆかはずっと苦しかったはずなのに 酸素が足りてなかったせいかな、脳が麻痺してた この時は、幸せしか感じれなかったんだ 嫌なことも悲しい感情も全部、忘れてたんだ
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たまには とある夜に来た突然のメール。 「今からうち来ん?」 久しぶりにあの薬の臭いをかぐのもいいかもしれない。 そう思って家を出た。 お母さんに「こんな時間にどこいくん?」って聞かれたけど 「のっちんち。」って言ったら「遅くなるなら電話しなさい」だって。 女の子同士ってこういうとき便利だね。 目的の部屋の前につく。 インターホンを押しても出ないから鍵を挿そうとしたら扉が開いた。不用心だなあ。 「のっち…?おるんよね?」 驚くほど静かでちょっと戸惑う。 まさか何かドッキリ?でもなんのために? そんなことを思いながら廊下を渡ってリビングに入るとのっちが倒れていた。 「ちょっと、のっち…!」 駆け寄ろうとすると足元でカツンと軽い音。空き缶がいくつか落ちている。 …これって 「ふぁあ…あ!ゆかひゃんー!」 むくり、のっちが起き上がった。 寝起きとアルコールで声がふにゃふにゃだ。 「むぁいすぃ〜とはにー!」 「あほ!」 「ヘグゥっ」 いきなり飛び交かかる体、その脇腹に軽く一発。 「…このいっぷぁつ、ひしゃしぶりにガツンときらよ! やっひぁりしぇかいをしゅべるのはゆかひゃんらねぇ〜愛してるよぉお!」 そういってまた抱きつこうとする。あ、面倒だからもーいいか。 背中に触れる指先が熱い。 「てかのっちお酒臭い。」 「オトナれすからね!えへへ。 ゆかひゃんはいつもいいにおいらよねー…。」 鼻を首筋にピッタリ寄せる。 くんくん匂いを嗅ぐ姿が犬を連想させる。 そんな仕草の可愛さと少しのくすぐったさに気をとられていたから 表情の変化に気づかなかった。 「うゃ…どこ触っとるんよ!」 のっちの手が太ももをなでる。 真っ赤な顔に目をやると瞳がうるんでいて明らかにする態勢に入ってる。 …なんなんよそれ。 あまりにもあんまりでちょっとムカつくから頬をつねる。 「あぃだだだ…いーじゃん。」 「急に呼び出したかと思えばこれが目的なん…?」 「らめぇ?」 「酔った勢いなんてヤダ。」 「よっふぁらいにもわかるミリョク…しゅばらしい!」 「ばか。」 「ぶぁかにしてんのかこらぁ!」 ダメだ。アルコールに欲が加わってのっちの思考回路がねじねじに捻れてる。 「きゃ…!」 強い力でソファに倒される。のっちの熱い息が顔にかかる。 お酒の臭いで頭がくらくらしそう。 「…も、やめっ!」 「やだ…とまらん。」 「んゃっ…!」 たまに現れる強引で頑固なのっち。 でも普段のそれはいつもちゃんとした流れがあってのことで、暗黙の了解みたいな空気がある。 なのに今日は、ほんと突然。 なんか、様子、変だよ。 「なんか、あったん?」 「…べっつにー。」 あ、テンション下がってる。 「あったんじゃろ?」 「…。」 強引だった手から力が抜けて、あからさまに顔がしょんぼりしてる。 目は泳ぐし分かりやすい子じゃね。 「どーしたんよ。」 「なんもないもん。」 のっちには男の子みたいなところがある。 いっつも見栄張って、弱い自分を隠そうとするところもそのひとつ。 くだらないことならあ〜ちゃんと笑い飛ばすからいいけど シビアなことまでそうされるのってちょっと寂しい。 目の前でそんな顔されたら、ほっとけんよ。 「ね、のっち」 「ん?」 軽く体を浮かせてキスをする。 「なんかあったんなら教えてよ…?」 「…。」 「ゆかじゃ頼りない?」 「うぅっえっ…。」 首に手を回して抱きしめると急にのっちが泣き出した。 正直泣いた人の相手をするのは苦手。どうしたらいいかわからんもん。 でものっちのこういう顔を見るのは新鮮でちょっと嬉しい。 やっと見えたキミの隙間、もっと教えてくれていいんだよ のっちの体温が気持ちいい。人よりちょっとあったかくて子どもみたい。 泣き止むまでずっとこのままでいてあげる。 たまにはこういうのも、悪くない。 気がつくとのっちはすやすやと寝息を立てていた。 体勢が体勢だから、動くに動けない…。 首下ののっちの腕がちょっと…たまにはこういうのも、仕方ない…。 「ふぁ〜…あっゆかちゃ!うわ、ごめん…。」 「いいよ。いいよ。」 結局うとうと浅い眠りと目覚めを繰り返して夜は過ぎた。 「でものっちが寝とる間ずっとこの体勢だったんじゃろ?…ほんまごめん。 しかもむっちゃ泣いたし。ゆかちゃん服が涙と鼻水でベタベタ…。」 恥ずかしがるのっちの顔は涙の跡とかでぐちゃぐちゃ、でもそんなとこもちょっとかわいいと思う。 もっとこういうのっち見たいなー、なんて。 「反省しとる?」 「はい…。」 「…言葉だけじゃ足りんよね。」 「何がおのぞ…」 起き上がってのっちを押し倒す。 「朝からだけど、いいよね?」 「…や、いゃ、それは…」 「服、“のっちの”涙と鼻水でベタベタじゃけついでに洗わせてもらうね」 にっこり微笑んで言葉を遮る。抵抗なんて許さんよ。 「うぐう…あ、きっとお母さんとか心配しとるよ!」 「そういえば夜中何度も何度もバイブなっとったわ。 連絡しなさいって言われてたのに…たぶん叱られるんだろうなぁ〜“誰かさん”のせいで」 「むぅう…て、ぁ…ゆかちゃ…どこ触って…。」 途中から声が甘みを帯びる。 「ちょっと触っただけなのにのっちって敏感じゃね。」 たぶんあたし凄く意地悪な顔になってる。 だって楽しいんだもん。 「っ…ぃじわるっ。」 「のっちがかわいいから悪いんよ。」 「ん…それって…、誉め言葉なん?…恥ずかしぃ…あっ。」 「恥ずかしいかもしれんけどたまにはこういうのも、悪くないでしょ?」 返事を聞く前に口を塞いだ。 おわり
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2012年6月7日 、2ちゃんねる 元管理人 西村博之 が一部の2ちゃんねるまとめサイトに対して転載禁止を通告した際、矢野さとる が立ち上げた。 キャッチフレーズは「こぴぺ」から「転載」までを手広くカバー。 おーぷん2ちゃんねるは、幾つもの板の集合体。 まちBBS 、PINKちゃんねる を除く2ちゃんねるの 板全てを対応させている。 各板のトップページには、壺からアスキーアートのオワタが飛びだしている画像が貼られている。 おーぷん2ちゃんねる利用者の事はOPPER(またはオプーナ)だと略称され、広く用いられている 。 また、おーぷん2ちゃんねるの開設時、それを報じるサイトが多々あり、それによって知名度も上昇した。